思春期のバレリーナ

先週のブログで参考にした論文の最後にあったこの1文。

「身体の発達期にある中高生を対象としたことで、対象者らの自分の身体に対する意識の乏しさが浮き彫りになり、新たな問題性が引き出された。」


思春期たちめ!(笑)
一番、体の変化の多い時だからこそもっと向かい合ってほしい時。
でも一番、経験や知識が足りず失敗も少なく自分への関心や意識が乏しくなる時。

経験が増えた大人だからこそ、十代の知識や経験の足りなさから出る意識の乏しさが気になりますよね。
でも、彼ら彼女らからしたら大人でいたい時(大人になったつもり)だからこそ、
こちらのアドバイス(と言う名の小言)は言われても素直に聞かないだろうなと思います。

もちろん、今何が足りなくて将来何が必要となるかを考え、自分と向かい合う子たちもいるでしょう。
でも自分の思春期時代を思い出しても、自分の体のことや将来のことを考えて真剣に向かい合うってことは少なかったし、
それをうるさく言われたくなかったなぁ。

大人のアドバイスが聞けない、聞きにくい時期が思春期。
自分の経験したことが全てなのも思春期。

子供たちを幼いころから成長する様子を見ていると思春期には幼い時に学んだことが全部出てくるような気がします。
私が子供たちを見ててそう感じるだけで、何の根拠もないんですけどね。

幼い時に何がだめで何が良いかを理屈抜きで理解できている子供は、自分でも気持ちがコントロールできない思春期でも、
どこかで「これをこれ以上やったらだめだぞ」「こうした方がいいぞ」って分かっているような気がします。

そして思春期には幼かった頃の性格がそのまま出るような気がします。
つまり‘本性’が出る。

少し大人になってる分、子供の時より言動が大きくなる。
その時に善悪のコントロールはすべて幼い時に学んだものが関係してくるような気がします。

だからこそ、私は中学生以上の初級クラスではあまり怒りません(笑)
小学生クラスまではうるさく言いますが、初級クラスではじっと見守るだけであとは自分たちで葛藤しながら進んでいけると思うのです。
間違えたことをしたり、周りに対して失礼な態度をとった時には当然、注意します。私に対して失礼な態度をとった時にも注意します。私を敬え…ではなく、その態度はよくないから改めよ、と。
でもその後は自分たちで考え、判断して、次の行動に移ると思うのです。

でもでも、そう考えると自分が若かりし頃にやってしまった言動の数々。。。
生徒たちの方がしっかりしてるなぁと思ってしまいます。。。

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