ココを意識するとバランスに差が出る

アダージオやルルヴェでバランスが保てるとより美しく軽やかな動きができますよね。
バランスを保つためにいろんなエクササイズをすると思いますが、
意外とこれを意識してエクササイズをしてる人は少ないかなと思います。

それは足、足指。
足の裏にはバランス神経があり、そこでバランスを保っています。
 (細かい重心の調節は足関節がおこない、大きく重心を動かす際は股関節でおこなっています)
足裏のバランス神経が、立っている環境や状況を情報を脳に送ります。
この情報が脳に届かないとバランスが崩れ、転倒のリスクが高くなります。
そのバランス神経が多くある場所がこちら。

メカノレセプターの位置
メカノレセプターの位置

バレエで立つ際に重心を意識する箇所と同じです。
またバランスの研究で、足指の握力が強いほど片脚で立つ際のふらつきが少なく、安定していると出ています。

ではその足裏の神経をより繊細なものにし、足指を鍛えていくには。

まずプリエをしながら床を感じること。
足の裏でしっかりと床の冷たさ、硬さ、などを感じ取ります。
足の裏で意識できるように視覚に頼らないように。
バレエシューズじゃなくても靴下でも構いません。
ひざを伸ばしたときの足裏にかかる圧力、ひざを曲げたときに感じる床の押しを感じます。
この時、ターンアウトのことはあまり考えずに、足裏のことだけを意識しましょう。

レッスンの初めにするプリエはモモを鍛えるためでもありますが、私は足裏もしっかり意識するためではないかと思っています。
ひざを曲げたとき、伸ばしたとき、上体を動かしたときの足裏にかかる重さを感じること。
感じたことや意識したことでないと脳につながって行きませんからね。
ながら運動では筋力もつかないので、しっかり意識させて動かします。
足裏の圧力を意識するかどうかでこの日のバランスが決まると言っても過言ではないのかも⁈

そして、ライズ(エレヴェ)
かかとを上げて足指で立つ。指が縮まらないように。
足指が縮まりやすい方は足指のトレーニングも必要です。
かかとにボールを挟むと小指側に倒れず、正しく立ちやすくなります。

そして何よりも足を冷やさないこと。
以前は冷えて血流が悪くなることで筋肉の動きが悪くなり、バランスが悪くなるとされていましたが、
最近の研究結果では冷えることで足裏の神経の感覚がにぶくなることにより、ふらつくことが増えたと示されています。

足先が冷える方はしっかり寒さ対策も行いながら、脚を鍛えていってくださいね。

上部へスクロール