チャンスをつかむには

今年もローザンヌ国際コンクールで日本人の方が入賞しました。
ローザンヌ国際コンクールは若手ダンサーを育てるためのコンクール。
コンクールの審査員が言っていましたが、その時の出来栄えやテクニックよりもそのダンサーが講師にどれくらい心を開いて新しいチャンスをどれくらいつかもうとしているか、新しいことを学んでどうやって向上しているかを観てると。

つまり、完ぺきに踊ることよりも、上を目指してチャンスや学びをつかもうとしてる姿を重視してるようです。

このコンクールで指導しているコンテンポラリーの先生も「観客はあなたたちを観ている。だから、自分を隠さないで、観客と繋がろうとするように。」とおっしゃっていました。

前回のブログで「踊る人と観る人がいて成り立つのが舞台」と書きましたが、このコンクールでは
人として自分から動いて学び、チャンスをつかむこと。
ダンサーとして舞台では観客とつながり、表現し伝えること。
これを若いダンサーたちに教えようとしていました。

大人になった今、この「自分から動いて学び、チャンスをつかむこと」にすごく共感できるのです。
私も怖気づいて動かず、チャンスを逃したことがたくさんあります。
後で悔しい思いを何度もしたので、今では少しでもやりたいと思ったら、すぐに動くようにしています。
どうやるかは後から考えばいい(笑)
最初の1歩を躊躇して、得たいものが得られず悔しい思いをするなら、
早く踏み出して、苦労してでも何か得られる道を選びたい。
これはバレエだけに言えることはではないと思います。

良くも悪くも世の中、甘くありません苦笑
運やタイミングもあります。
でも、本気で自ら動いた人、やりたいって発信した人にだけ与えられるものがあります。
賞ではなく、順位、配役、役割といった目に見えるものではないかもしれない。
自信だったり、栄誉だったり、信頼だったり見えないものかもしれない。

もしかしたら今、自分が欲しかったものとは違うものかもしれない。
発信したり、本気でやったけどほしいものが得られないことが多いのが、この世の中。
失敗しながらでも動いた人だけが得られるものがあるのも事実。
その得たものが次に導いてくれる場所や学んだことは行動した人にしかわからないってのも事実。

怖がってる時にサポートするのが私たち大人、講師の役目。
ミキバレエの生徒たちも、今のうちにたくさん経験して、たくさん失敗して、たくさん悩んで、
そして、たくさんのチャンスをつかんでほしいと思います。

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