ダンスのレッスン時の服装

先日、バレエクラスでレオタードを着る理由をお話ししました。
ではほかの踊り、ジャズやコンテンポラリーはどうなのか。

ジャズやコンテンポラリーは感情や動きの流れを自由に表現していく踊りです。
その自由を最大限に追求するためにルーズな服装になってます。
洋服の重たさ(と言っても軽いTシャツとかですが)、生地の摩擦を感じ、服にあたる空気の抵抗を感じ、
流れるように動く。また反発して迫力のある踊りにする。

ミキバレエのキッズダンスクラス

バレエが自分の意思で体をコントロールして動く踊りなら
ジャズやコンテンポラリーは周りの空気や洋服、一緒に踊るパートナーを感じて踊る踊り。
バレエは何も感じないで踊るのかと言えば、そうではく。
バレエも空気を感じ、一緒に踊る人の筋肉の動きや呼吸を感じて踊ります。
その練習のために幼児期にはリボンを使って動きを感じたり、短い巻きスカートを着用したりします。

ただバレエでは踊りの基礎の基礎の基礎をしっかり抑えて踊るので、
クラスではピッタリしたレオタードなのです。
ジャズやコンテンポラリーは勝手に好きなように踊っていいのか?!
と言えば、またそうではなく。
感じ方や表現は人それぞれ自由ですが、基礎を抑えておかなければ、その表現が雑なものになります。
ダイナミックな踊りをしたいのに、それを見せるテクニックがなければ雑な踊りになり、
優雅に漂って踊りたいのに、コントロールできる筋力がなければ、ダラダラした動きに見える。

つまり、「人に魅せられるダンスにならない」と言うこと。

基礎のあるテクニックと筋肉
繊細な空気感を表現できる自由な動き

これらが交わった時
人を惹きつける踊りができるのだと思います。

では逆に、バレエでルーズな服を着て自由を感じて踊るのが良いのかと言えばまた違い、
ジャズやコンテンポラリーでピッタリした服を着て基礎を正しく踊れば良いのかと言えばまた違う。

その踊りに敬意を払い、
その踊りにあった服装をすること。

留学中の先生から教えていただいたことです。
この教えはダンサーとして、また踊りの講師としてこれからも大切にしていきたいです。

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