トゥシューズの歴史の流れ

トゥシューズの歴史が今、変わりつつあるのをご存じですか?

トゥシューズとはバレリーナがつま先立ちで踊るための靴。
この靴は「トゥシューズ」、または「ポアントシューズ」と呼ばれています。

瀕死の白鳥



・トゥ = toe つま先で立つシューズ
・ポワント(フランス語読み)又はポアント(英語読み)= pointe 点で立つシューズ
を意味するもので、どちらも正しい呼び方です。
※私はポアントシューズと呼ぶことが多いので、これから先はポアントシューズと書きますね。

小さいお子様やバレエが初めての方、男性は柔らかい皮や布でできたバレエシューズを履いて練習します。

バレエシューズ


ある程度の経験と筋力が身についたと先生が判断した時に、ポアントシューズを履いて練習が始まります。


このポアントシューズの始まりは18世紀ごろとされています。
当時はかかとのある靴で踊っていたようですが、1730年代にはじめてパリオペラ座のMarie Camargos(マリー・カマルゴ)がヒールを取って踊りました。
これがポアントシューズの元となります。
Marie Camargos(マリー・カマルゴ)は当時スカートがくるぶしまであった衣装を、足首が見えるように短くした人でもあります。
スカートが短くなって、靴もかかとがない分、振り付けも早く大きく動いたり、ジャンプするものが増えたようです。

1823年にイタリア人のAmalia Brugnoli(アマリア・ブルニョリ)が、はじめてつま先で立って踊り喝さいを受けています。
シューズはまだ柔らかいサテン製のもので、ほかのダンサーにもかなり刺激を与えたようです。
その刺激を受けた一人、Marie Taglioni(マリー・タリオーニ)は、1932年にはじめて公演(レ・シルフィード)の最初から最後までつま先立ちで踊りました。

19世紀の終わり、イタリアの靴メーカーがシューズの先(つま先の方)を硬くして立ちやすくしました。
イタリアのバレエダンサーがロシアを訪れ、つま先で踊ったのを見て振付家のMarius Petipa(マリウス・プティパ)が影響を受けたとされています。
それは「眠れる森の美女」のオーロラのバリエーションを見ていただいても分かりますよね。

さらに今のポアントシューズのようになったのは20世紀初頭。
足首が柔らかく、甲のあったロシア人のAnna Pavlova(アンナ・パブロワ)はシューズの底に皮を入れ、つま先をさらに固くすることで、足先を固定するようにしました。
その靴を作ったのがSalvatore Capezio(サルバトーレ・カペジオ)。
そう、あのカぺジオが国際的なポアントシューズブランドを立ち上げた最初の会社になります。

ざっとポアントの歴史を書きましたが、ご覧のように
シューズが変われば踊りも変わります。
踊りが変わればシューズも変わります。

クラシックバレエは古典ですが、
バレエの基本は変わらずに、絶えず進化していっています。

変えていくのはその時代に生きた人たち。

最近ではお姫様に人種や肌の色は関係ない。
シューズがピンクだけなのはおかしいと茶系のポアントシューズも出てきました。

そして、アメリカでは男の子が希望すればポアントクラスを受けることも可能になっています。

今までも、男の子がポアントを履いて練習することもありましたが、
足首やつま先強化のためで、ポアントを履いて踊ることを目的としてはいません。

男性がポアントを履いて踊ることで、出てくるテクニックや表現もきっとあるのではないかと思います。

ちょうど今、時代の変わり目にいると思ったら、ワクワクしますね。

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