バレエをする方で「体が硬いんです」っておっしゃる方のほとんどは
この股関節の硬さの話をされていることが多いような気がします。
確かにレッスン中にも股関節の使い方、脚をどう動かすか、どう脚を上げるかを何回も話すし、
バレエに大切な要素の1つがここに集まっているので、股関節の柔軟性を気にする方も多いのでしょうね。
バレエだけでなく、腰痛や歩行困難、血行不良も、股関節の柔軟やトレーニング方法で変わってきます。
バレエを習い始めた大人の方で、股関節のストレッチをするようになって
血行が良くなって生理痛がなくなった方や汗をかきやすくなった方もいらっしゃいますし、
体が動かしやすくなったって方もいました。
毎日ストレッチをしているのに柔らかくならないって方は「正しいストレッチとは」をご覧くださいね。
体を柔らかくするということは、関節の可動域を広げる、関節の動く幅を広げるということ。
骨を支えている筋肉が緊張した状態だったり、冷え切っていると、
十分に伸びず思ったように関節は動きません。
まず体の緊張をといて、血液の流れをよくしてあげると、柔らかく長い筋肉になります。
なので、この静ストレッチ、無理をしたら絶対にダメですよ。
無理やり伸ばそうとすると痛みを感じて脳が危険信号を出し、筋肉が萎縮してしまいます。
どんなストレッチをするかも大切ですが、どうストレッチをするかは大きなポイントになります。
そしてストレッチをする時間帯。
ゆっくりするストレッチ、動かない静ストレッチの一番効果的な時間帯は活動を終えた夜間。
または十分に体を動かして温まっているレッスン後がベストです。
レッスン後にスタジオでゆっくりできそうな時はスタジオで、
もし難しいときはおうちで寝る前にやるのが一番効果が出やすいですよ。
1つの動きにじっと止まる時間は10秒から3分です。
チャカチャカ動かず、でも長すぎず。
股関節の動きと言っても、脚を前に上げるのか後ろに挙げるのか、
ターンアウトをするのかにもよって使う筋肉が異なるので、
一概にこれをすれば確実に可動域が広がりますよとは言えないのですが、
これはやった方がいいですよってストレッチの紹介です。
1つ目はお尻のストレッチ
お尻の筋肉でターンアウトをしているので、ここの筋肉が硬いと思うように脚が開きません。
2つ目は脇からお尻にかけて
お尻の横から太ももまでと脇を伸ばします。
3つ目
これは上級者向けです。
できる範囲でしっかりと深呼吸をしながらストレッチをしてみてください。