視線で表情が変わる

最近、クラシックバレエやコンテンポラリーのオンラインコンクールの審査員をさせていただいています。
あと一歩、もう少し!!って思う人たちの踊りから、
何回も見たくなるような人の踊りに出会います。

ひと際目立つ踊りをする子、心を引き寄せる踊りをする子の何が違うのかよーく見ていると。。

視線。

表面だけで表情を見せているか、感情が体の中にしっかりあってそれが表現できているかの違いが動画だとすごくわかります。

踊りだけになってる子の視線はあまり動かないので、表現もなく、何を踊っているのかもあいまいになってしまいます。
そして空間の使い方も狭くなるので、テクニックがあるのかないのかさえも見えにくい。

表面だけで表情を作っている子はきっとおりこんさんなのでしょうね。言われた通りをやろうとしているのも見えます。
でも視線は近距離を見ているので、テクニックが正しくても、ちょっと嘘くさく、独りよがりに見えます。
たぶんですが、鏡を見て自分だけで納得しているのが踊りにそのまま出ているのではないかな

ひと際目立つ子は感情も音楽も体の中に入っていて、それを踊りや視線で表現している。
視線はカメラを意識したものではなく、その先にいる人たちに話しかけるような使い方をしています。
視線が動くから手足が動く、視線の動きがあるから表情も豊かに見える。

espoirより

一般的に視線がしっかりしている人は、賢く見えやすいとデータにも出ているそうです。
ここで言う「賢く見える」と言うのは、自分をしっかり持っているという意味でしょうね。
みんな、それぞれ差はあるけど自分の考えを持っていると思います。
でもそれをどう表現するかは、また別の話。
その考えが正しいか間違っているかも別の話。

自分の考えを持つだけではなく、それを伝える能力がある。
ただ単純に持っているものを出す。
それが難しい。。。なかなか出せない。
出す練習をしたこともないし、出そうと思ってもつぶされることも多々ある。
それでも言葉や態度や表現に出せる人は何か違うオーラ、雰囲気を出しているから目を引くのだと思います。


踊りも同じように、
自分がどう表現したいか、
何を伝えたいか
目の形も視力も関係ない
頭の中の考えを飛び越えて、表現が視線から伝わってくるので、見ている人の心を引き寄せるのだと思います。

「目は口ほどに物を言う」とはよく言ったものですね

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