クラシックバレエのユニフォームと言えば、女子はレオタードにタイツ。男子はTシャツにタイツ。髪型はシニョン(おだんご)が定番です。
バレエの時になぜレオタードを着るのか、ちょっと不思議に思ったことありますか?
今、レオタードはいろんなタイプのものがあり、おしゃれになったなぁと感じます。
ミキバレエアカデミーでは色の指定はしていませんが、レオタードの形はなるべくシンプルなものをと指定をさせていただいています。
長いスカートや横に広がったチュチュのようなレオタードもかわいいのですが、レッスン向きではないのです。
かわいいヒラヒラのスカートが付いたレオタードが着たい!って思うチビリーナとは対照的に、「体の線がもろに見えるから着たくない」と思われる方も多いのではないでしょうか。
なぜバレエ=レオタードなのか。
まず1つに「体の動きを自由にするため」
バレエはスポーツではなく芸術ですが、動きそのものはアスリートにも負けないほどです。
些細な服の摩擦でさえ、筋肉の動きを遮ってしまうことがあるのです。その動きを自由にするため、服装で体の動きが邪魔されてしまわないようにという意味があります。
2つ目に「怪我の防止」
踊る側(ダンサー)が正しい筋肉や関節の動きをしているか、骨の位置は正しいかをしっかり見定めて指導していく必要があります。成長過程やレベルによって動かし方が異なってくるので指示の出し方も異なってきます。関節動きや筋肉の使い方を間違えればケガにもつながりますし、間違った動きがクセになってしまうと直すのはなかなか困難です。
3つ目に「美意識」
バレエは人の体を使った芸術です。 衣裳のチュチュの動きは軽やかなイメージを与えますが、ぴったりとしたレオタードは人間持っている美しい体のラインと洗練されたテクニックをはっきりと見せてくれます。
ではタイツは?
足を冷やさないためです
何も履かず、脚を冷やせば怪我につながります
怪我を防ぐために筋肉をあたためる必要があるのです。
レオタードとタイツの組合わせは
美を求め、正確な動きを求めるがゆえの服装
でした。