バレエを習うことで得られるスキル

バレエを習うメリットとして姿勢や体幹、リズム感など身体的な能力の向上や忍耐力や集中力など精神的な向上があげられます。
私自身、踊ってきてそうなのかなぁって思う言ことも多々ありますが、ある論文を読んで納得しました。

バレエへの取り組み方によって得られることの差が大きく違いますが、心理社会的スキルが獲得されると考えられています。
(クラシックバレエへの取り組みにより獲得される心理社会的スキルと目標志向性の関係より)

Ballet Barre
ballet barre

バレエは芸術ですので勝ち負けを競い合うことはありません。
でも、身体を動かすということではアスリート並みと言われています。
ケガをすることもあり、多くのバレエダンサーは下半身のケガの経験があると報告されています。
ケガを予防するために重要なのは、レッスン以外の自己トレーニング内容や体調管理、スケジュール管理などができるようになること。
スケジュール管理は1つの大切なスキルです。
慌てたまま踊っても、ほんのちょっとした注意不足で怪我をすることがあります。
落ち着いて歩けば転ばないような道も急いで走れば転んじゃう。
小さなことの繰り返しで身体を痛め、大きなケガにつながります。
そうならないための自己管理は大切です。
ミキバレエでは、小学校高学年以上の生徒たちには発表会の当日のスタッフさんやリハーサルなどのスケジュールを渡して、自己管理するように伝えています。
楽屋に入る時間、リハーサルをする時間、本番の時間は決まっているので、その隙間時間でメイクをして、お昼休憩をし、リハーサルや本番までどう過ごすか。
それまでのリハーサルやレッスンでどのくらいでウォームアップができるのか、どうすれば踊れるところまで自分の体を管理できるかを練習させます。

そうはいっても、毎回きちんと管理して何も起きない人生なんてありえません。
予想してなかったようなことが起きるのが人生
予想通りに行かないことの方が多いのも人生。
良いことならいいのですが、悪いことも起きます。
そんな時に周囲からサポートを得られるような人間関係づくりができているかが重要だと考えられています。
ミキバレエの先生が以前、「目上の人から引っ張り上げてもらえる存在になること」と生徒たちに話していたのを覚えています。
周りにかわいがられる存在でいること、周りとうまくコミュニケーションをとること。
全員に好かれなくてよい。
でも、困ったときに誰か助けてくれる人が近くにいること。相談できるような人が近くにいること。
自立し、協調し、共に感じ踊る。

いろんなシチュエーションで踊らなくてはいけないダンサーならではのデメリットはメリットなのかもしれないですね。

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