アレグロのような早い踊りで音に間に合わなかったり、思うように動けず無理やり動かそうとして、踊りが崩壊するダンサーを多く見かけます。
気持ちばかりが焦り、動かそうと思っても動けない。
なぜ音に間に合わないのか。
なぜ手足が思うように動かせないのか。
手脚が思ったように出せない原因として身体のバランス、重心の位置が関係しています。
歩き始めの赤ん坊のように身体のバランスを探っている状態では、素早い動きはできません。
姿勢のバランスが悪ければ、手脚に無駄に圧がかかりその分だけ動かすのが遅れてしまいます。。
重心の位置が左右、前後にスムーズにシフトできない場合も同じです。
前に動きたいのに、重心が後ろに乗っていれば、重心を前にシフトさせてから出ないと動き出せない。
動きの手間が1つ多くなる分、遅れてしまう。
アレグロを上手く踊るコツは、
①すぐに動かせる重心の位置にいること。
②その位置を保つこと。
では、そのために何をするのか。
バスケットボール選手がなぜ素早い動きができるのか、調べた研究があります。
バスケットボール選手の姿勢の安定性、体幹の筋持久力、敏捷性の関係を示すことを目的とした研究の結果によると、
姿勢の安定性と体幹の筋持久力には相関関係が見られました。
また、敏捷性と姿勢の安定性との間に相関関係があることも示されました。
体幹の安定性により関節への負荷が最小限に抑えられるため、体のメカニズムが活性化され、
スポーツでの力を最大限に発揮できるようになるということです。