バレリーナは堂々と舞台で踊っているので、自信に満ち溢れてキラキラして見えますよね
でも、舞台で踊る前には心臓が飛び出そうなほど緊張するし、自信がそんなにあるわけでもないんです。
ないものを絞り出して舞台に立っています。
ふと思ったんですけど、自分に自信を持ってる人ってどれくらいいるのでしょう。
これで十分って満足してる人ってどれくらいいるのでしょう…
発表会の前、今よりもっと自信を持って踊ってもらうために生徒たちに「寝る前に心の中で「今日、私はよく頑張った」「私は素晴らしい」「私はかわいい」
と、言うように伝えました。
生徒たちは「え~~!💦」って困った顔をしていました苦笑
他人の前で言えば、「偉そうに」って思われるかもしれませんが、
自分に言い聞かせるための言葉なので、人に聞かせなくっていい。
心の中で言うのは自由です。
数年前、オリンピックで金メダル、銀メダルを獲得した小平選手が
こんなことをおっしゃっていました。
「日本人はあいさつするとき、頭を下げるけど、それをするなと(オランダの)コーチに言われました。『勝てなかった時でも、勝者のように振る舞え』と。一番のカルチャーショックだったけど、そうしていることで自信が持てるようになった」
、と。
あくまでも私個人の考え方ですが、頭を下げるのがダメという意味ではないと思うのです。
『勝てなかった時でも、勝者のように振る舞え』
と言うことではないかと。
相手を敬う、周囲の人と協調するのは、日本人の美しい文化です。
相手の意見を尊重するのは大切なことです。
でも、これが行き過ぎちゃうと
周りを気にするあまりに自分を見失ったり、
相手に合わせすぎて自分がなくなったり、
相手を敬いすぎて自分を下に見たり。。。
だからと言って、自分の意見ばかりを押し付けるのもダメですけどね。
自分の意見を伝えることと、自分の意見を押し付けることの違い。
自分を素晴らしい人間だと思うこと、他人を見下すことの違い。
相手を尊重、敬うことと、自分を見下すということの違い。
この区別が本当に難しいですよね。
自分の考えを伝えてもごり押ししてるんじゃないか、相手に拒否されるんじゃないかって不安。
その不安は自分の自信のなさにつながり、
考えても答えが出ないなら、相手の意見に合わせた方が楽。。。。なんてこともあります。
自己肯定が低いと相手を許容する範囲も狭くなりがちです。
自分はこれを我慢してるから相手も我慢するべきだと考えてしまいやすい。
それが、
自分はこれでいい、相手もそれでいい
ってお互い肯定しあえたら、相手にとっても自分にとってもプラスになるんじゃないか。
まずは自分を認めること
「自分は素晴らしい!」と。
自分に伝えること。
「私はよくやった」と。
そう思えなくても、素晴らしくすごい人であるかのようにふるまう。
そう見せようとする時、自分に何回も言い聞かせる。
それが催眠術のように奥深く潜在意識に届き、本物の自信につながる。
その自信は次の成長につながる。
だからオランダのコーチは
「勝者のようにふるまえ」
と伝えたのだと思います。